GSIクレオス、川崎市有施設で曲がる次世代太陽電池の実証へ

 GSIクレオスは、川崎市の公募事業に採択され、光透過型有機薄膜太陽電池(ST-OPV)の共同研究を開始すると2026年7月2日に発表した。

・川崎市の市有施設で光透過型有機薄膜太陽電池の実証実験を
・都市での発電性能や耐久性、施工性を評価し、フィルム型太陽電池の施工標準を確立へ

 GSIクレオスは、川崎市の2026年度「環境技術産学公民連携公募型共同研究事業」に採択された。これを受け、川崎市が保有する施設でST-OPVの実証実験を実施する。2026年度内に設置と段階的な評価を行い、2027年度以降に発電などの主要指標を評価する計画である。

 本実証では、屋外に設置したST-OPVについて、都市環境下での直射や散乱、低照度、部分影における発電特性を評価する。また、温湿度や紫外線、風雨による屋外耐久性への影響、および施工性や都市景観への影響度合いについても検証を進める。これにより、分散型の再生可能エネルギー導入拡大に向けたデータ取得を図る。

 GSIクレオスは、本実証を通じてフィルム型太陽電池の標準的な設置方法の策定を目指す。実証で得られた知見をもとに施工標準を確立し、案件立ち上げの迅速化とコスト低減を図る構えである。また、公共フィールドでの実証データを活用し、他自治体や民間施設への展開を進めることで、ST-OPV事業の拡大を目指す。

 ST-OPVは「Semi-Transparent Organic Photovoltaic」の略称であり、光透過性を持つ有機薄膜太陽電池である。軽量で曲げたり丸めたりできるフィルム状の形態を特徴とし、環境負荷の低い材料と製造方法が採用されている。光透過性と意匠性を備えているため、重量制約のある場所や景観への配慮が求められる環境への設置に適しているという。

 GSIクレオスは、ST-OPVについて、2026年4月に事業子会社ウロボロス・パワー・ハーベスティングを設立しており、2029年度の国内製造を視野に入れている。

参考資料: GSIクレオス

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ペロブスカイトニュース編集部は、次世代太陽電池の最新情報を独自の視点で整理し、お届けしています。技術動向から、社会実装の現場、市場を牽引する企業の戦略までを、環境・エネルギー分野の専門的な知見に基づいて厳選して伝えます。

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