YKK AP、西松建設、エネコートテクノロジーズの3社が、札幌市役所本庁舎にてペロブスカイト太陽電池を用いたBIPV内窓の実証実験を開始した。2026年3月2日に発表した。
・積雪寒冷地の既存建物におけるBIPV内窓の発電性能や積雪反射の影響を検証する
・将来の量産化を見据えた大面積生産技術によるフィルム型太陽電池を実物件に実装する

YKK AP、西松建設、エネコートテクノロジーズの3社は、ペロブスカイト太陽電池を用いた発電システム構築に関する共同実証契約を締結した。本実証は、2050年ゼロカーボン達成を目指す札幌市の協力のもと、同市役所本庁舎19階の展望回廊南側通路にて実施する。
積雪寒冷地である札幌市では、冬季の積雪による発電量低下や荷重による既存建物への設置困難が課題となっている。これに対しYKK APは、窓での断熱に加え発電機能を備えた「BIPV内窓」を開発した。内窓形式は施工性やメンテナンス性に優れ、建物の外装を変えずに設置できる利点がある。
実証に用いられる太陽電池は、エネコートテクノロジーズが開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の試作品である。実験室レベルの手法ではなく、将来の大規模生産に適応可能な大面積生産技術を用いて製作された。幅450mm、高さ370mmのセルを内窓1窓につき3枚使用し、計2窓を設置する。
検証項目は、垂直設置における発電性能や積雪反射による影響の測定、平置き設置との性能差の比較など多岐にわたる。2027年1月までの期間を通じてデータを計測・分析し、市有施設への実装に向けた課題抽出と対策検討を進める方針だ。
参考資料: YKK AP
