ペロブスカイト・シリコンのタンデム電池で発電効率29.8%を記録、中国LONGi

 中国の太陽光電池メーカーであるLONGi Green Energy Technology(LONGi)と蘇州大学は、共同開発したタンデム型太陽電池の発電効率がフルウェハサイズで29.8%を記録した。2026年3月27日に発表した。

・厚さ約60マイクロメートルでフルウェハサイズ29.8%の認証効率
・剛性と柔軟性を併せ持つ独自構造でフレキシブルデバイス特有の剥離や故障を緩和

 LONGiと蘇州大学の研究チームが開発したのは、フレキシブルタイプのペロブスカイト太陽電池とシリコン太陽電池を重ね合わせたタンデム型太陽電池。

 同電池は、厚さ約60マイクロメートルの超薄型セルで、実験室規模のセルサイズで33.4%、フルウェハサイズで29.8%という発電効率を記録した。記録は、米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の認証を受けている。出力重量比は1グラムあたり1.77ワットで、大幅な軽量化が見込めるとする。

 中央研究開発研究所の李振国、徐希祥、何博らのチームと、蘇州大学の張暁紅 教授と劉江 教授が共同で設計した、剛性と柔軟性を併せ持つ「二重バッファ層構造」を採用した。同構造では、柔軟な「ルーズ層」が歪みを吸収して機械的ストレスを緩和し、硬い「タイト層」が電荷を安定的に抽出できるようにする。これにより、デバイスの安定性と耐久性を高めているという。

 従来の超薄型シリコンウェハを用いたフレキシブルデバイスは、繰り返しの曲げや温度変化によって層の境界(界面)が剥離や故障しやすい。そのため、剛性デバイスと比べて発電効率の安定性や耐久性を確保しにくいことが、商用化への障壁となっていた。

参考資料: LONGi

よかったらシェアして下さい!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ペロブスカイトニュースの最新情報を日々追いかけ、お届けしています。

目次