ペロブスカイトのヒステリシス克服、カーネルシステムが新型計測器を発売

 カーネルシステムは、ペロブスカイト太陽電池などの性能を計測するMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従)電子負荷装置を発売した。2026年4月1日に発表した。

・ペロブスカイト太陽電池などの準安定状態に対応
・新制御方式山登りMPPT_METAモードを追加

 太陽電池の性能評価では、出力が変動する太陽電池から常に最大の電力を引き出すための制御技術であるMPPTが用いられている。通常、この機能はパワーコンディショナに組み込まれているが、開発現場ではその挙動を精密に再現する計測器が必要となる。カーネルシステムが発売した装置は、パワーコンディショナの接続状態を模擬する「電子負荷」として動作し、実運用と同等の負荷をかけながら太陽電池の発電電力量を正確に計測するシミュレータの役割を担う。

 新モデルでは最大入力電力を従来品の300Wから500Wに拡大し、1秒毎のデータ記録に加え、簡易I-Vカーブを計測する機能を備えている。また、ペロブスカイト太陽電池などが持つ準安定状態(Metastable State)の特性に対応するため、新たな制御方式「山登りMPPT_METAモード」を搭載した。電圧の変化に対して電流の応答が遅れる「ヒステリシス」現象が生じやすいペロブスカイト電池においても、1分間に1度スイープして最大電力点を探索する「スイープMPPT機能」により、天候の急変や影の影響で出力が大きく変化した場合でも、高い精度で最大電力点を追従するという。

「山登りMPPT_METAモード」では、1分間に1度スイープして最大電力点を探索する

 計測データは本体のSDカードにバイナリファイル形式で保存し、付属ソフトでCSV形式への変換や閲覧が可能である。また、PVアナライザやPVスキャナと組み合わせることで、複数枚のパネルを用いた最大電力点追従状態での曝露試験にも対応する。

 ラインナップには屋内用の「MEL500」と、屋外での使用に対応する「MEL500-WP」の2機種を用意する。

参考資料: カーネルシステム

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