ペロブスカイト特許の出願数で中国圧倒するも、国際特許では日本がトップ

 ペロブスカイト太陽電池関連技術の出願総数で中国が55.7%と圧倒する一方、国際出願では日本が約30%で首位を維持する。こうした実態が、特許庁の「令和6年度 特許出願技術動向調査- ペロブスカイト太陽電池関連技術 -」で明らかになった。

・出願総数は首位が中国(55.7%)、次いで日本(17.4%)、韓国(10.9%)
・日本が先行するフィルム型で中国が急追

 特許庁が2026年7月24日に発表した特許出願技術動向調査は、ペロブスカイト太陽電池関連技術の特許・研究動向などの動向を調査・分析したもの。

 同調査によると、2022年のパテントファミリー(PF)の総数における国籍別シェアでは、中国が55.7%と半数を超えて首位に立ち、2位の日本(17.4%)、3位の韓国(10.9%)、4位の欧州(7.0%)、5位の米国(6.2%)を大きく引き離している。日本が2015年頃から特許数が減り、近年は横ばいになる一方で、同時期に中国は日本を抜き、右肩上がりの件数を増やしている。

 複数の国に出願された「国際パテントファミリー(IPF)」では、日本が全体の約30%を占め、件数ベースで1位を維持している。これに、欧州(22.4%)、韓国(16.4%)、米国(11.9%)、中国(11.8%)と続く。出願先を自国内に限定する傾向が強い中国に対し、日本や欧州、韓国は、多国間へ出願を行う傾向にある。

 形態別では、日本は「フレキシブル基板(フィルム型)」に関連する技術の特許出願数が他国と比較して圧倒的に高い。しかし、この分野でも中国が近年急激に出願数を増やしており、今後は競争の激化が見込まれる。なお、中国で量産が加速している製品は、リジット基板型(ガラス型)に集中している。

 アプリケーション別の特許出願動向では、日本は「工場・倉庫」や「住宅」への設置を想定した技術区分で高い注力度を示しており、世界シェアでも首位となっている。屋内・低照度・環境光発電への特許出願数も日本は圧倒的に多い。自動車応用については、日本は2番手だが、首位の欧州とほぼ互角となっている。

参考資料: 特許庁

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