オランダ応用科学研究機構(TNO)は、曲面を持つ屋根瓦にフィルム型のペロブスカイト太陽電池モジュールを実装することに成功した。2026年4月2日に発表した。
・曲面形状の屋根瓦に実装した状態でエネルギー変換効率12.4%
・既存のロール・ツー・ロール生産プロセスを適用可能

TNOは、ASATと共同で、柔軟性のあるフィルム上に形成したペロブスカイト太陽電池モジュールを曲面状のプラスチック製屋根瓦に装着した。測定の結果、モジュール単体での変換効率13.8%に対し、瓦への装着後も12.4%の効率を維持することを確認した。曲げによる発電性能への影響が限定的であることを実証した形だ。フレキシブル型のペロブスカイト太陽電池を屋根瓦に利用するのは世界初という。
このモジュールは、カスタマイズやロール・ツー・ロール方式による大規模生産方式に対応する。TNOは研究室レベルの小型セルから、10センチメートル角の柔軟なモジュール、そして実用可能な屋根瓦への実装へと開発を進めてきた。

TNOの研究用パイロットライン
本プロジェクトは、オランダ国内および欧州のパートナーと協力して実施した。
今後、TNOは、技術の寿命や信頼性、スケーラビリティの向上に取り組む。また、2026年3月11日にはスピンオフ企業のPerovion Technologiesを設立しており、これらの技術の商業化を加速させる方針である。
参考資料: TNO https://www.tno.nl/nl/newsroom/2026/04/perovskiet-zonnecellen-dakpan/
