YKK APは、自社が入居する「谷町YFビル」(大阪市)において、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)の内窓を系統連系した実装検証を開始した。2025年10月28日に発表した。
・既存の内窓を撤去し新たにペロブスカイト搭載のBIPV内窓を設置して系統連系まで実施
・熱線反射ガラス越しの発電性能や外窓との間に生じる熱による発電への影響を1年かけて確認

実装検証では、大阪市中央区の「谷町YFビル」6・7階の執務エリアに、計27窓のBIPV内窓を設置する。YKK APは2024年5月より関電工と業務提携し、窓や壁面を活用するBIPVの開発を推進してきた。これまでの実証実験では、積雪条件下やビル群に囲まれた環境での発電傾向を確認してきたが、今回は実用化・事業化を見据え、既存の内窓撤去から設置、系統連系、運用開始までの一連の工程を確認する。
検証の柱となるのは、ペロブスカイト太陽電池を用いたシステム全体の技術的・法的な適合性である。パワーコンディショナを使用したシステム設計や通線方法に加え、系統連系対応や消防法適合の確認を行う。また、都市部のビルに多い熱線反射ガラス越しでの発電性能や、外観への影響も評価の対象となる。さらに、外窓と内窓の間に滞留する熱が発電効率に与える影響を調べるため、換気ブレスの有無による差異も検証する。
2025年10月28日から約1年間の予定でデータを収集し、実運用における課題を抽出する方針である。
参考資料: YKK AP
