リコーのペロブスカイト太陽電池が宇宙へ、JAXAの宇宙ステーション補給機で実証へ

 リコーは、同社が開発したペロブスカイト太陽電池がJAXAの新型宇宙ステーション補給機に搭載されたことを、2025年10月27日に発表した。

・宇宙空間で発電性能や宇宙線に対する耐久性を評価
・インクジェット印刷技術を活用し高生産性と低コスト化の実現を目指す

 リコーが開発するペロブスカイト太陽電池は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に搭載された次世代宇宙用太陽電池実証装置(SDX)に組み込まれた。同機は2025年10月26日に打ち上げられており、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を終えた後、軌道上での実証実験を開始する。

 今回の宇宙実証では、ペロブスカイト太陽電池を約2カ月間にわたり宇宙空間に晒し、電流と電圧の関係を示すI-V特性の取得や、発電性能および耐久性の評価を実施する。

 従来の衛星用太陽電池は重量による打ち上げコストの増大や、宇宙空間を飛び交う放射線(宇宙線)による劣化、低照度環境での発電力低下といった課題があった。ペロブスカイト太陽電池は低照度での高い発電性能と宇宙線への耐性を備え、将来的な軽量化や柔軟性の付与も期待できるため、宇宙での活用が有力視されている。

 リコーは2017年よりJAXA宇宙探査イノベーションハブとの共同研究を通じ、宇宙環境に適応する太陽電池の開発を進めてきた。同社は複合機事業で培ったインクジェット印刷やロールtoロール搬送技術を応用し、高精度なパターニングで全機能層を積層する製造プロセスを構築している。

 本実証の成果を今後の開発に反映し、早期の事業化を目指す。

参考資料: リコー

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