富士経済は、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の主要部材市場が2030年以降に本格成長し、2040年にはバリアフィルムが8877億円に達するとの調査結果を2026年1月22日に発表した。
・2040年の世界市場はバリアフィルムが8877億円、TCO基板が5642億円に拡大
・需要増による量産効果や代替材料の研究が進み主要部材のコストダウンが加速

富士経済の調査によると、PSC向け主要部材の世界市場は、2025年以降の立ち上がりを経て2030年以降に本格的な成長期を迎える。主要7部材の中でも、特に単価の高いバリアフィルムとTCO(透明導電膜付き)基板が市場を牽引し、2040年には両部材を合わせた市場規模は1.4兆円を超える見通しだ。
フィルム型PSCに不可欠なバリアフィルムは、2040年に8877億円の市場を形成すると予測される。極めて高い防水・防湿性能が求められる同部材は、現在は多積層構造による高コストが課題だが、製造プロセスの最適化により、将来的には現状の半額程度まで価格が低下することで、市場浸透が加速すると分析している。
光入射側の電極となるTCO基板は、2040年に5642億円の市場規模が見込まれる。主原料であるインジウムは希少金属で供給不安があるため、国内外で安価な代替材料の研究が進んでいる。こうした技術革新と需要の高まりが相まって、PSC全体の製造コスト抑制に大きく寄与する。将来的には、出荷数量ベースに比べ金額ベースの伸びは緩やかになるものの、巨大な市場を形成する見通しだ。
参考資料: 富士経済
