積水化学、ペロブスカイト売上目標を1000億円に修正 シリコン並みコストへ

 積水化学工業は2026年5月21日、新中期経営計画を発表した。フィルム型ペロブスカイト太陽電池の事業化に向け1000億円規模を投資する。

・2028年度に売上250億円以上で黒字転換
・1GW供給体制の整備で売上1000億円規模に

 積水化学工業は新中期経営計画において、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の事業化に向けた具体的なロードマップを公表した。同事業を新たなイノベーションを創出する「革新領域」として位置づけ、事業の立ち上げと拡大を進める。

 2025年度に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池事業を始動し、2026年度には、現有生産設備を用いて1m幅製品を年間約1MW相当納品する計画である。2027年度には、堺工場で100MW規模の量産ラインを立ち上げる。さらに、2030年度には、1GW規模の生産を開始する予定である。

 事業初期の主な用途として、軽い、薄い、曲がるというフィルム型の特徴を活かせる耐荷重の低い屋根領域、外壁貼り付け、直置きなどに狙いを定めている。

 売上高の目標として、2028年度に250億円以上、事業の黒字化を想定している。1GWの供給体制を整備した時点で1000億円規模を見込む。なお、当初は2030年度に1500~2000億円を見込んでおり、今回の発表では下方修正された形となる。しかし、これは事業の縮小を意味するものではなく、発電コストをシリコン太陽電池と同等レベルにするために、想定販売価格を引き下げたためだとしている。

 資金面において、将来的な1GW供給体制構築までの総投資額は約3150億円を見込み、そのうち50%については補助金を受ける計画である。新中期計画期間中の投資規模は約2000億円であるが、計画には補助金50%を差し引いた1000億円を設備投資額として織り込んでいる。

 製品の変換効率や耐久性などの性能、および生産性をさらに向上させる生産技術革新の開発・検証に向けて約50億円を投資する。これにより、変換効率と耐久性といった製品性能、生産性の向上と大判化を進め、シリコン型太陽電池と同等レベルの発電コストの実現を目指す。

参考資料: 積水化学工業

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ペロブスカイトニュース編集部は、次世代太陽電池の最新情報を独自の視点で整理し、お届けしています。技術動向から、社会実装の現場、市場を牽引する企業の戦略までを、環境・エネルギー分野の専門的な知見に基づいて厳選して伝えます。

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