建設コンサルタントのパシフィックコンサルタンツは、長野県内のダムでペロブスカイト太陽電池などの水上設置実証を行う。同社を採択した環境省が2026年7月9日に発表した。
・大水深や水位変動の大きいダムで太陽電池の係留・施工方法を検証
・全国の多目的ダムや港湾などに応用
パシフィックコンサルタンツは、環境省「令和8年度水インフラの空間ポテンシャル活用型再エネ技術実証事業」の採択を受け、長野県内のダムで実証実験を開始する。
実証では、大水深かつ水位変動の大きいダム貯水池を対象に、ペロブスカイトやシリコン系の太陽光モジュールを用いた水上太陽光設備の係留方法や施工方法などを検証する。期間は2026年度から2027年度を予定している。
大水深のダムに水上太陽光を導入するためには、水位変動や洪水時の流速などに対応した係留が必要である。そこで、水位変動や洪水時の流速などを計測することで、流水の抗⼒に対応可能な設置・係留⽅法を設計する。また、潜水士の対応が困難な大水深環境で、台船を用いた水中コンクリートアンカーの設置や引き上げといった新たな方法を検討する。水道利用されているダムであることを考慮し、濁水が発生しない工法を採用するとともに、狭小ヤードでの施工方法も併せて検証する。設備については、常時残置するフレームタイプと、洪水時などの異常時に設備を撤去するいかだタイプの比較を行う。

さらに、モジュールはペロブスカイト、薄膜シリコン、通常シリコンを採用し、各技術の適用性比較も実施する。
本実証においてダム貯水池への適用性が認められれば、全国の多目的ダムなどの内水面に加え、港湾などの未利用水面への応用が期待できるとする。
参考資料: パシフィックコンサルタンツ
