神奈川県とPXPは、国内初となるフィルム型のタンデム太陽電池の実証を開始したと2026年7月9日に発表した。
・ペロブスカイトとカルコパイライトを積層したフィルム型タンデム太陽電池の国内初実証
・従来設置が困難であった球体状の外壁に設置し発電効率の安定性や耐久性などを約1年間検証する点

神奈川県とPXPは、「脱炭素化促進のための次世代型タンデム太陽電池の社会実装に向けた連携協定」に基づき、神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で実証を開始する。2026年度中に3カ所の県有施設で検証を実施する計画であり、本件はその第1弾となる。
実証で使用するPXP製のタンデム太陽電池は、ペロブスカイト太陽電池とカルコパイライト太陽電池を積層したもの。2種類の異なる太陽電池を積層することでそれぞれが得意な波長の光を吸収し、発電効率を高める仕組みを採用している。さらに、薄く軽く曲げられるという柔軟性をもつ。フィルム型タンデム太陽電池の実証としては国内初の取り組みという。
実証期間は2026年7月9日から約1年間である。同施設内にある球体の形状をした展示コーナーの外壁に、単層のカルコパイライト太陽電池とフィルム型タンデム太陽電池の2枚のパネルを設置する。パネルで発電した電力はLEDライトの電源として利用する。
今後は、従来型の太陽電池では設置が困難な曲面環境で、太陽光の角度変化に伴う発電量への影響や、屋外や局面での劣化状況といった耐久性を検証する。また、単層パネルとの間で発電効率や耐久性の比較検証も行う。さらに、壁や曲面、柱、窓など、将来的な用途を確認する。
参考資料: 神奈川県
