大日本ダイヤコンサルタントは、新潟県妙高市役所で次世代太陽電池の1つであるカルコパイライト太陽電池の実証事業を開始したと、2026年6月2日に発表した。
・積雪地域における次世代型太陽電池の屋内発電性能と災害時の運用体制を検証
・新潟県の補助金を活用しSOLABLEと共同で実証事業を展開

カルコパイライト太陽電池は、銅・インジウム・ガリウム・セレンなどの化合物半導体を用いた薄膜太陽電池。従来の結晶シリコン系太陽電池で課題だった重量や設置場所の制限、割れやすさといった弱点を克服しているという。
今回の実証では、新潟県の「次世代型太陽電池実証支援事業補助金」を活用し、SOLABLEと共同で実施する。同県は、2050年までの脱炭素社会実現に向け、積雪地域での再生可能エネルギー導入を推進している。しかし、太陽光発電普及において、雪の荷重や厳しい気象条件への対応が課題となっていた。
具体的には、PXP製のカルコパイライト太陽電池を同県市役所内に設置し、主に下記の3点を検証する。
第一に、市役所内にあるコラボサロンのガラス面にパネルを設置し、積雪の影響を受けない屋内環境での発電効果や、雪面からの反射光の変換効率を確かめる。
第二に、災害やイベント時に非常電源として屋外へ迅速に持ち出すための、簡易設置および運用手法を検証する。
第三に、市役所1階ロビーに来庁者向けの無料充電コーナーを設け、普及啓発に繋げる。

大日本ダイヤコンサルタントは本実証を通じて、次世代型太陽電池の導入に向けた実現可能性(FS)調査や事業化・導入手法の知見を獲得する。今後は事業協力者とともにPPA(販売契約)などの新規事業を展開し、地域の脱炭素化と防災力向上に貢献する方針だ。
参考資料: 大日本ダイヤコンサルタント
