新日本海フェリーは、ペロブスカイト太陽電池を実証設置した新造大型カーフェリー「はまなす」を9月1日に就航させる。軽量で柔軟な同電池の特性を活かし、環境負荷の軽減とともに船内居住環境の向上につなげるという。2026年8月24日に発表した。

ペロブスカイト太陽電池を搭載した新日本海フェリーの新造大型カーフェリー「はまなす」
はまなすは、従来船「あかしあ」の代替として建造された大型カーフェリーである。三菱重工業下関造船所で建造され、2026年8月27日に引き渡しを受け、同年9月1日より小樽発、舞鶴行きの航路で就航する。
暴露甲板に実証設置されたペロブスカイト太陽電池は、折り曲げやゆがみに強い特徴を持つ。同船ではこの特性を活用し、モビリティへの適用検証と船内空間の快適性向上を図る。
省エネルギー化に向けては、最新鋭の船型と減揺システムを組み合わせた。船型には、船尾付近の突出部「ダックテール」や、船の底からプロペラに向かって水がスムーズに流れる「バトックフロー船尾船型」、「垂直船首形状」を採用している。
さらに、横揺れを軽減する「アンチローリングタンク」と「フィンスタビライザ」を組み合わせた省エネ型減揺システムを搭載した。これらの船型とシステムの採用により推進抵抗を抑え、従来船と比較して5%の省エネルギー化が可能だとする。
全長が199m、総トン数が約1万4300トンである。積載能力はトラック約150台、乗用車約30台で、旅客定員は286名となっている。
参考資料: 新日本海フェリー
