さいたま市が積水製ペロブスカイト太陽電池を体育館に実装、公共施設へ横展開視野

 さいたま市は、積水ソーラーフィルム、京セラコミュニケーションシステムと連携し、市立小学校の体育館屋根にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入する実装事業を開始した。自治体が環境省の補助金を活用し、同電池の導入を完了した国内初の事例という。2026年9月3日に発表した。

小学校の体育館屋根に設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池

 同事業では、さいたま市立上小小学校の体育館屋根に、積水ソーラーフィルム製のフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」を導入した。導入規模は5.28kWである。CO2の削減効果は、年間2.07トンを見込む。

 同施設は耐荷重の制約により従来の太陽電池の設置が困難であったが、軽量で曲げやゆがみに強いフィルム型の特性を活かすことで導入を可能にした。さいたま市の清水 勇人 市長は、「同電池により、これまで耐荷重の制限により設置が困難であった施設へ設置が可能となった。構造上の理由で設置が困難である公共施設を多数有する本市としても大変期待している」と述べる。

 施工は京セラコミュニケーションシステムが担当した。ハゼ式折板屋根に穴を開けずに金具で挟み込む工法を採用することで、安全性に配慮したとする。

 発電する電力は自家消費として同校内で利用し、災害時には非常用電源としても活用する。また、校舎内のモニターで発電量を可視化することで、児童の環境問題や再生可能エネルギーに関する学習機会を提供するとともに、環境への意識や行動変容を促す。

 本事業は、環境省の「令和7年度 脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金(ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業)」の第1回公募で、市町村で唯一採択を受けたものである。同補助金を活用して事業が完了した自治体は、さいたま市が国内初という。

 今後、同市は、本事業を通じて効果検証を進め、類似施設への横展開を図るなど、公共施設での次世代型太陽電池の導入を検討する。あわせて、市民や事業者へ新技術を広く周知することで、企業の技術開発および社会実装を後押しする方針である。

参考資料: さいたま市

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ペロブスカイトニュース編集部は、次世代太陽電池の最新情報を独自の視点で整理し、お届けしています。技術動向から、社会実装の現場、市場を牽引する企業の戦略までを、環境・エネルギー分野の専門的な知見に基づいて厳選して伝えます。

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