金沢大学の研究グループは、量産手法であるバーコート法を用いたペロブスカイト太陽電池の成膜において、大気下でも1200時間の高耐久性を維持できることを実証した。2026年2月6日に発表した。
・量産に適したバーコート製膜法を用いて大気下で欠陥のない巨大結晶を形成
・1200時間の通常大気曝露試験後も初期性能の9割を保持する高い耐久性を確認

金沢大学の中原悠吾氏、シャヒドゥザマン モハマド准教授、當摩哲也教授らの研究グループは、ロールツーロール法(R2R法)の確立に向けた技術開発を行った。
これまで同グループは、イオン液体の添加により耐久性を向上させる技術を報告していたが、乾燥時間が長いR2R法への適応性が課題となっていた。
本研究では、R2R法と同様の仕組みである「バーコート製膜法」を用い、大気下での検証を実施した。その結果、乾燥に5分を要する条件において、結晶粒界が極めて少ないマイクロメートルオーダーの巨大結晶を形成することに成功した。これにより、水分による劣化を防ぎつつ、大気下での製造を可能にした。
耐久性についても、温度25度前後の通常大気にさらす試験で、1200時間を経過しても初期性能の9割を維持することを確認した。
本成果は麗光との共同研究によるもので、同社は現在、環境省事業の一環として横浜港大さん橋国際客船ターミナルでの実証試験を進めている。
参考資料: 金沢大学
