伊勢化学と稀産金属がペロブスカイト原料の一貫体制構築へ提携

 伊勢化学工業と稀産金属は、ヨウ素系ペロブスカイト太陽電池材料の開発・製造・販売に関する基本合意書(MOU)を締結した。2026年2月5日に発表した。

・原料確保からヨウ素系材料の製造・販売までをカバーする国内一貫体制を構築
・2027年までに国策目標に相当する1GW規模のヨウ化鉛生産工場の設立を予定

 国内ヨウ素生産シェア首位の伊勢化学工業と、高純度化合物製造に実績を持つ稀産金属は、次世代太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池(PSC)向け材料のサプライチェーン強化に向けて連携する。合意により、ヨウ素原料の安定供給から、高純度なヨウ化鉛などの原材料製造、販売までを一貫して行う体制を国内で確立する。

 稀産金属の子会社であるKI Chemicalが秋田県に新工場を建設する。同工場は、2027年までに、経済産業省が掲げる2030年の次世代型太陽電池生産目標(年1GW)を充足する規模のヨウ化鉛生産能力を備える予定だ。さらに、2040年の目標である「数GW/年」の需要に対しても、既にヨウ素原料および工場用地の確保を済ませている。

 PSCの発電層には複数のヨウ素化合物が使用されるが、日本は世界第2位のヨウ素生産国である。両社の提携は、この資源的優位性を活かし、素材からデバイス製造までを国内で完結させる「再エネの地産地消」と産業競争力の向上を強力に後押しするものとなる。

参考資料: 伊勢化学工業

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