NEDOは、グリーンイノベーション基金事業におけるペロブスカイト太陽電池の量産技術開発とフィールド実証の新たな実施企業として、アイシンを採択したと2026年8月6日に発表した。実用化に向け、公共施設・インフラ空間などでの実証を進め、初期需要創出と国際競争力強化を狙う。

アイシンが開発する薄ガラス型ペロブスカイト太陽電池、同社ホームページより
今回新規採択された事業テーマは「薄ガラス型軽量ペロブスカイト太陽電池の量産技術確立と社会実証」である。実施予定先であるアイシンは、自動車部品製造で培った量産に関する技術を活用し、薄ガラス型ペロブスカイト太陽電池の開発と早期事業化を目指す。本採択テーマの事業期間は2026年度から2030年度までの5年間であり、事業規模は約156億円、そのうち、NEDOからの支援規模は約98億円となっている。
本事業では、ペロブスカイト太陽電池の実用化へ向けて、一定条件下での発電コスト14円/kWh以下の達成を目標としている。
品質を安定させつつ大量生産を可能にするため、ロール・ツー・ロール(R2R)方式の製造に適した材料や製造装置、製造プロセスを開発する。一連の生産プロセスとして、単位時間あたりの生産量を示すスループットや、歩留まりを高く維持する技術の確立に取り組む。
さらに、量産技術の確立と並行して、国内外の市場を想定した建築物などの実用箇所への施工や運用試験といったフィールド実証を実施する。
ペロブスカイト太陽電池の特徴である軽量性を活かし、耐荷重の小さい屋根やビルの壁面のほか、公共施設やインフラ空間への設置を想定している。実証を通じて特有の課題を抽出して改良を重ねることで、次世代型太陽電池の社会実装を進める。
参考資料: NEDO
