中国LONGiは、ペロブスカイト/結晶シリコンのタンデム型太陽電池のセル変換効率で世界最高となる35.5%を記録したと、2026年7月14日に開催したイベントで発表した。今回の記録は、欧州太陽光発電試験所(ESTI)の認証を受けている。
このタンデム型太陽電池は、現在主流となっている結晶シリコン太陽電池の上に、ペロブスカイト層を積層した構造を持つ。ペロブスカイト層とシリコン層がそれぞれ異なる波長の光を吸収することで、従来の単一材料を用いた太陽電池の理論限界を超える高い変換効率を実現する仕組みとなっている。
同社は約3年間にわたり、研究セルにおける世界最高変換効率を5回更新し、商用化を想定したM6サイズのセルやフレキシブルセルといった領域でも世界記録を更新している。

LONGiによるペロブスカイト/シリコン・タンデム型太陽電池のセル変換効率の世界記録
これらは、研究室内での最高効率の追求にとどまらず、実際の製品化や量産技術の確立を見据えた同社の研究開発方針に基づくものである。今後は、太陽電池セルの電極をすべて裏面に配置し、受光面に金属の配線をなくす「BC(Back Contact)技術」の知見を活用し、次世代タンデム太陽電池の社会実装を目指す。
参考資料: LONGi
