環境フレンドリーホールディングスは、九州工業大学と共同で、鉛フリー材料を用いたペロブスカイト太陽電池の光電変換効率を従来素子から15%改善する技術などを開発した。国内での製造体制構築などの事業化に向けた方針とともに2026年8月21日に発表した。
環境フレンドリーホールディングスは、ペロブスカイト太陽電池の技術的知見を蓄積するため、2025年7月から、九州工業大学大学院 生命体工学研究科 生体工学専攻の馬 廷麗(マ テイレイ)教授との共同研究を開始した。
同研究では、鉛を使用しない新規ペロブスカイト材料の開発に取り組み、材料構造の最適化を通じ、鉛フリー材料の設計に関する知見を蓄積したとする。
開発した鉛フリーペロブスカイト材料には、層と層の境界(界面)における欠陥を減らし、電気のロスを防ぐための「界面修飾技術」を適用した。これにより、界面修飾を施さない従来素子と比較して光電変換効率が15%改善したのに加え、耐湿性と連続光照射下での安定性を向上したとする。
また、低温条件下で電子収集層を形成する技術を開発した。高温焼成工程が不要になったことで、製造時のエネルギー消費と製造工程の効率化、さらにはフレキシブル基板への適用可能性を確認したという。
同社は、これらの成果をペロブスカイト太陽電池の環境負荷低減、高性能化、低コスト量産化に向けた技術的基盤の1つと位置付ける。共同研究について、所期の成果が得られたとして2026年6月30日をもって契約期間を満了し、終了した。
今後は、本研究で得られた成果を活用し、素子の大面積化、耐久性の向上、量産プロセスとの適合性の検証を進める。また、フレキシブルなペロブスカイト太陽電池の需要創出に取り組む。同時に、国内における製造体制の構築に向けた検討を進め、早期の事業化を目指す方針である。
参考資料: 環境フレンドリーホールディングス
