26年3月の注目記事 ペロブスカイト太陽電池が商用フェーズへ突入、積水化学が販売開始

 2026年3月は、ついに積水化学がペロブスカイト太陽電池の販売を開始した。さらに、政府の政策パッケージやNEDOによる施工ガイドが発表されるなど、国内のペロブスカイト太陽電池産業が研究開発から商用化へのフェーズへと舵が切られた。

ペロブスカイトが商用フェーズへ、積水化学が製品発売
積水化学工業・積水ソーラーフィルムは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL(ソラフィル)」の販売を開始した。まずは公的導入支援事業に採択された案件を中心に製品を供給する。

政府がペロブスカイトの「政策パッケージ」を提示
政府は、社会実装に向けた導入補助や税制優遇、規制対応を網羅した包括的な政策パッケージを提示した。海外展開を支援することも明らかにした。

導入拡大を支える公的な「施工ガイドライン」と「国際標準化」の動き
NEDOは、耐荷重の低い屋根や壁面への設置を想定した「設計・施工ガイドライン」を公開した。
日本規格協会は、国の戦略的標準化分野としてペロブスカイト太陽電池などを重点推進する「国際標準化戦略推進センター」を新設した。
国土交通省は、道路空間における活用実験に対し、1件あたり最大2000万円を支援する公募を開始し、公的インフラへの実装を後押ししている。

既存ビルや水田など、設置困難場所を克服する実証が相次ぐ
三協立山・アイシン・山下設計の3社は、外壁の足場工事が不要で後付け可能な「内窓設置型ユニット」を共同開発した。
積水ソーラーフィルム・千葉大学ら5者は、千葉大学内の水田でフィルム型を用いた営農型太陽光発電の実証を開始した。
アイシンは、愛知県内9カ所の公共施設等で自社開発の軽量パネルの実証実験に参画し、実際の運用環境における課題抽出を行う。

普及の障壁となる「耐久性」と「コスト」への技術的解決策
産業技術総合研究所は、添加剤の分子構造を最適化することで熱劣化を抑制し、85度の高温下で2400時間の連続駆動を実現する技術を確立した。
東京ガス・英パワーロールは、高価な希少金属(インジウム)を使用しない独自構造による低コストな次世代電池の国内実証を開始した。

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