京セラは、開発を進める着脱式軽量太陽光発電システムが東京都らの技術開発支援事業に採択されたと2026年6月17日に発表した。
・工場などの低耐荷重屋根に導入できる軽量かつ着脱可能なシステム
・次世代型太陽電池との連携も視野に東京都で実証

京セラは、軽量かつ着脱可能な太陽光発電システムの開発を進めている。同システムは、シリコン太陽電池を使用しながら、ガラスを使用しない構造や施工技術の工夫によってシステム全体を軽量化しているという。太陽光発電システムの重量、メンテナンス性、安全性、長期信頼性、出力、コストなどの観点から、総合的な性能向上を目指している。
導入先として、工場や倉庫などの低耐荷重屋根を想定している。従来型のガラスパネルを用いた太陽光発電システムは、建物の耐荷重制約によって設置が難しいケースがある。特に工場や倉庫などの屋根の多くは軽量構造であり、既存の太陽光パネルでは設置が難しい。
現在、同社は、デンソーとの実証実験を通じて、スレート屋根における発電性能や設置方法の検証データを取得しており、量産化に向けた技術の高度化を進めている。さらに、建物ごとの構造に応じた構造解析や、設計・導入プロセスの確立にも取り組む。
軽量太陽光パネルの開発には、同社の長期信頼性設計・寿命予測技術「SoRelia」を活用する。これにより、パネルの長期安定稼働、リユース・リサイクルを推進するとしている。
今回、採択を受けた東京都と東京都環境公社の「新エネルギー推進に係る 技術開発支援事業」では、次世代型太陽電池との連携も視野に、低荷重の国産軽量太陽光発電システムを開発する。また、リユース・リサイクル対象の選別に寿命予測技術を用いる。実施期間は2026年4月~2029年3月で、2027年頃に太陽光発電システムの実証を行う予定。
京セラは、採択を機に、さらなる軽量化と信頼性向上に向けた技術開発を進めるとともに、実証を通じて実用化に向けた課題の抽出と解決を図る。
参考資料: 京セラ
