神奈川県、ペロブスカイトやカルコパイライトの実証に5件採択

 神奈川県は、ペロブスカイト太陽電池やカルコパイライト太陽電池といった次世代型太陽電池の実証事業に5件を採択したと2026年7月28日に発表した。

ペロブスカイト太陽電池(エネコートテクノロジーズ製、左)、カルコパイライト太陽電池(PXP製、右)

 神奈川県の「次世代型太陽電池普及促進事業費補助金」は、薄く軽く曲げられる特長を持つ次世代型太陽電池の社会実装を目的とした事業。従来のシリコン太陽電池では設置が難しかった都市型施設で、施工方法や設置環境の検証を行う。2026年秋頃から順次開始する予定である。採択事業には、経費の一部を上限2000万円で補助する。

 今回、神奈川県は同事業で、(1)藤木EEM、(2)東京ガスエコモ、(3)第一交通産業、(4)スズキ 横浜研究所、(5)グリーンライフ産業の5社を採択した。

 藤木EEMは、横浜市鶴見区にある横浜共立倉庫の横浜事業所で、港湾施設の倉庫の屋根にペロブスカイト太陽電池を設置し、塩害地域での発電性能などを検証する。発電した電力は、計測装置などの電力として活用する。

 東京ガスエコモは、横浜市磯子区にある自社の洋光台ビルで、屋上の柵、建物の壁面にペロブスカイト太陽電池を設置する。実績の少ない施工方法などを検証し、発電した電力は蓄電池に充電して活用する。

 第一交通産業は、横浜市磯子区にあるヒノデ第一交通の磯子営業所で、車庫の屋根にカルコパイライト太陽電池を設置する。24時間稼働するタクシー営業所での施工方法などを検証し、発電した電力は照明器具や空調設備などに活用する。

 スズキ 横浜研究所は、横浜市都筑区にある同研究所内の駐輪場の屋根にカルコパイライト太陽電池を設置する。駐輪場の屋根への施工方法を検証するとともに、発電した電力を照明器具や小型電動車両の充電に活用する。

 グリーンライフ産業は、相模原市のグランド工房相模原店および藤沢市の同湘南店で、カーポートやルーフテラスにカルコパイライト太陽電池を設置する。多くの一般住宅に普及しているエクステリア設備への施工方法などを検証し、発電した電力は夜間照明や防犯用照明などに活用する。

参考資料: 神奈川県

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ペロブスカイトニュース編集部は、次世代太陽電池の最新情報を独自の視点で整理し、お届けしています。技術動向から、社会実装の現場、市場を牽引する企業の戦略までを、環境・エネルギー分野の専門的な知見に基づいて厳選して伝えます。

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