ソフトバンクは、カルコパイライト太陽電池の実証事業を離島の通信基地局で実施すると2026年7月23日に発表した。
・PXP製カルコパイライト太陽電池を検証
・東京ガスの接着工法を採用し施工性を確認

基地局へのカルコパイライト太陽電池の設置イメージ
ソフトバンクの実証では、スタートアップ企業のPXPが開発したカルコパイライト太陽電池の設置検証を、東京都の離島にある基地局で2027年5月〜2028年12月の予定で実施する。カルコパイライト太陽電池は、銅やインジウムなどの化合物半導体で構成される次世代型太陽電池。超軽量かつ薄型で、曲げることができるという特徴を持つ。従来の太陽電池では建物の耐荷重や設置スペース、強風などの制約により導入が困難であった場所への設置が期待されている。

PXPが開発したカルコパイライト太陽電池
具体的には、基地局の鉄塔や周辺フェンス、倉庫の壁面、屋根、地面の計4カ所にカルコパイライト太陽電池のパネルを設置し、発電した電力を基地局の運用に活用する。設置工程には、東京ガスの「ヒナタオ軽量接着工法」を採用する。同工法は接着剤を用いることで軽量化を実現し、設置面に穴を空けずに高所でも容易に施工できることから、これまで設置が困難であった場所への導入の可能性を広げるという。
これらを通じ、強風や塩害が懸念される離島の厳しい環境下で、パネルの耐久性や発電性能、接着工法、アクセスに制限がある離島での効率的な保守方法の有用性を総合的に検証する。
今後、ソフトバンクはPXPや東京ガスと連携し、実証で得られた知見を活用して同電池の開発や施工方法の改善に反映させることで、基地局をはじめとする自社の設備・施設などへ次世代太陽電池の導入を推進する。東京ガスは本事業を通じて離島への資機材搬入や鉄塔への施工上の課題を洗い出し、自社の太陽光PPAサービス「ヒナタオソーラー」の山間部や山間部や、離島など資機材運搬や施工上の課題のある環境への展開を目指す。
本事業は、東京都と東京都環境公社が推進する「令和8年度 次世代再生可能エネルギー技術社会実装推進事業」の採択を受けて実施する。
