倉元製作所は、ペロブスカイト太陽電池の量産化に向け、子会社であるKURAMOTOペロブスカイトの合弁契約を中国・聚石化学グループと締結する。聚石化学グループから約9.3億円を段階的に調達し、将来的に過半数の議決権を同グループへ移行する。2026年8月31日に発表した。
倉元製作所は、2024年8月にペロブスカイト太陽電池事業を開始し、中国の極電光能(UtomoLight)から設備を購入し、同社の花泉工場で年産1MWのフィルム型およびガラス型両用ラインの構築を進めていた。しかし、設備投資資金の調達や設備導入の遅れにより、計画が確定できない状況が続いていた。このため、2025年12月には、外部資本の導入による資金調達を目的に、同事業を子会社のKURAMOTOペロブスカイトへ承継した。
出資パートナーとなる聚石化学は、ペロブスカイト太陽電池に関連する材料や製造技術の研究開発を手がける中国の化学メーカーである。倉元製作所は2025年1月に量産設備の購入先である極電光能から紹介を受けたという。今回の契約に基づき、聚石化学の香港子会社が2026年9月から2028年12月にかけて総額590万米ドル(約9.3億円)を12回に分けて出資する。出資完了後、聚石化学香港の議決権所有割合は51.90%となり、同子会社は倉元製作所の連結対象から外れる見込みだ。
合弁事業で聚石化学側は、材料供給や量産技術などを支援し、子会社の取締役3名中2名を指名して業務執行を主導する。一方の倉元製作所は、自社工場の約4000平方メートルのスペースやインフラ設備を提供するほか、製造・輸入される製品の国内外における販売代理権を保有する。また、倉元製作所が議決権の10%以上を維持する間は、重要事項に関する事前協議条項を設けることで経営への牽制力を残す契約とした。
参考資料: 倉元製作所
