ケミトックスは、2mサイズの大型ペロブスカイト太陽電池(以下、PSC)に対応する信頼性試験、出力測定サービスを開始する。従来の太陽電池の評価・試験業務に加え、同電池の特性に合わせた試験体制を整備したとする。2026年10月5日に発表した。
同社は、長辺2mの大型PSCに対応する環境試験槽や、有効照射面が2m×1.4mの大型定常光ソーラーシミュレータを保有している。新サービスでは、これらを活用し、太陽電池モジュールの性能・信頼性に関する「IEC61215」、安全に関する「IEC61730」といった規格の要求を満たす試験測定を実施する。

高温高湿試験では、規格に基づく試験条件に加え、さらに長時間の耐久試験や、温湿度条件を変更させた試験にも対応する。200時間毎といった試験の途中段階での性能測定も可能である。また、性能劣化による出力挙動の変化は、PSCに対応し、MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従制御)も可能な「I-V(電流‐電圧)特性装置」を用いて測定する。これにより、出力値変化だけでなく、IV特性曲線や光照射中の時間変化も含めて報告する。

出力測定評価では、前述のソーラーシミュレータを活用し、大型モジュールの出力性能を測定する。

同社は、PSCの試作サービスも提供しており、自社材料を使用した試作品の評価などと組み合わせて活用することも可能だ。
ケミトックスによると、通常の太陽電池モジュールでは、屋外経年劣化の耐久性評価として、温度85℃、相対湿度85%、1000時間の高温高湿試験が広く用いられている。しかしPSCは、発電に寄与する各材料が水分に対して敏感であるため、耐水性能の劣るモジュールは耐久試験で性能が初期値の50%以下になるなど、顕著に劣化することが知られている。そのため、従来の結晶シリコン太陽電池以上に耐久性能の検証が重要になる。さらに、PSCは、出力測定に数分~数十分の光照射が必要であるため、従来のパルス発光式ソーラーシミュレータでは測定が困難だという。
参考資料: ケミトックス
