北海道中富良野町とGSIクレオスは光透過型有機薄膜太陽電池(ST-OPV)の実証協定を締結したと、2026年7月16日に発表した。
・窓や農業用ハウスで発電と遮熱性能を実証
・蓄電池と連携し地産地消の分散型電源を構築
2者の実証では、GSIクレオスとその子会社であるウロボロス・パワー・ハーベスティングが提供するST-OPVを役場の窓などに設置し、発電と遮熱の性能を検証する。本田技術研究所の蓄電池と組み合わせ、高コストな送電網に依存しない地産地消型の小規模分散電源の構築を目指す。
実証実験は3段階で進める。2026年7月に開始するフェーズ1では、役場内町長室の南側窓にST-OPVを実装し、発電および遮熱性能と、蓄電池への給電能力を確認する。
2027年以降に予定されるフェーズ2では、役場内の応接室と事務所スペース、町内の農業施設へと対象を広げる。農業用ハウスにおいては、遮熱性を生かした温度上昇の抑制と、発電した電力によるサーキュレーターなどへの24時間給電というエコサイクルを検証する。
フェーズ3では、町庁舎以外の公共施設の窓面へと設置場所を大幅に拡大する計画である。平時の省エネルギー化に加え、災害などによって外部電源が途絶した際のオフグリッド運用を検証する。
役割分担については、中富良野町が実証フィールドを提供するとともに、許認可・町内調整、データ収集協力、住民・来訪者への情報発信を担う。GSIクレオスはウロボロスが提供される ST-OPV の提供・販売窓口を、ウロボロスはST-OPV の施工・保守、発電・遮熱評価、技術資料の提供を担当する。
両者は本実証を通じて地域課題の解決を図り、将来的には近隣市町村や北海道全域へのモデル展開も視野に入れている。
参考資料: 中富良野町
