商社のGSIクレオスは、光透過型有機薄膜太陽電池(Organic Photovoltaic:OPV)の国内製造に向け、ブラジルのPower Harvesting Dynamics Semiconductors Impressos LTDA(PHD)と合弁会社を設立したと、2026年5月20日に発表した。
・OPV国内一貫製造に向け合弁新会社OPHを設立
・光透過型OPVを2029年度以降に生産開始、既存窓への後付けに対応

GSIクレオスは、世界最大のOPV製造グループであるブラジルのPHDと合弁会社「ウロボロス・パワー・ハーベスティング(OPH)」を設立し、光透過型OPV(ST-OPV)の国内製造に着手する。新会社は神奈川県川崎市に拠点を置き、GSIクレオスが51%、PHDが49%を出資する予定である。
新会社で製造するST-OPVは、光を透過させながら発電できる次世代太陽電池である。フィルム基板を用いているため、柔軟性であり軽量という特徴がある。重量は1平方メートルあたり0.5キログラム未満と軽量であり、既存の窓ガラスに構造補強なしで後付けできる。また、構成材料に鉛などの有害物質を含まず、炭化水素系の有機材料のみを使用しているため環境負荷が低いという。
2026年から2027年頃にかけて製造技術の移転や材料評価を進め、2029年度以降に国内施設での生産開始を目指す。製造開始初年度には年産1万平方メートル(約1MW)、5年後には年産100万平方メートル(約0.1GW超)の生産規模を目標としている。
GSIクレオスは、独自の市場調査をもとに、ST-OPVの国内需要を年間数千万平方メートル以上にのぼると見込む。本事業の売上について、国内の本格製造開始から数年以内に数十億円規模、2030年代半ばに100億円規模という目標を掲げている。
参考資料: GSIクレオス
